Rose”Cantina”

バラ”カンティーナ”

今日はすごく長くてごめんなさい。

2020年ばらの香りカレンダーの5月に採用されました。静岡のやぎバラ園のオリジナル品種”カンティーナ” イタリア語でワインセラーという意味とのこと(なんというか、個人的に・・・ワイン好きにはたまらない)。なんとも立派なロゼット咲きのバラに咲き進みました!

大田市場で一目惚れして買ったのはよいのですが、今日の目的は花レッスン用の試作品用(下の写真の卓上リース)の計算通りに買わなくてはいけない、このワインレッドに似合う脇役がなくて悩ましかったことを思い出します。結局、家の葉っぱをモリモリいれて、カンティーナの美しさだけで仕立ててみました。ラナンキュラスの大きさから比べて、カンティーナがとても大きい花なのかがお分かり頂けるかと思います。毎度ながら八木さんのバラは他にはないものがあって好きです。来年のカレンダーも八木さんのバラが入ってます。

ラナンキュラスとヒヤシンスの卓上リース

10月生まれのあの人に喜んでもらえるかな?と思って作ったので、光の感じも春とか初夏とは違う仕上がりにしたのに5月かぁー、母の日の5月かーぁ、かーぁ、かーぁ、3回リピートして考えてしまう展開。なんと申しますか、表紙と5月は責任重大な気がして。

いま、私は毎朝、体調絶不調(コロナ鬱)で、会社に行くまでの気分の重さと言ったら、自分が誰かにうつして人が死んでしまったらどうしようとか、自分がかかって医療機関が更に大変になるかもしれないとか頭をもたげます。会社のみんなもアルコール消毒で指紋がなくなりつつあります。薬局やスーパーの人も、気が張ってるだろうな・・・医療機関の人の比ではないけども。少なくとも、まだ自分は元気なのだから、世の中を明るくできるように努めないといけないのにね。私の昔からの親友は大都市の緊急医療センターの感染病の専門チームのリーダーをやっています。きっとあの子は渦中でも的確に指示を与え、難問に対処し、冷静に治療に奮闘していると思います、頑張り過ぎなぐらいに。彼女を想うと、自分にも務めがあるはずと思わずに入られません。

大切な人を守るために、何ができるだろう?

一日も早く収束させるために、いまは収束させるための努力をするだけ。
こんな事態は生まれて経験したことがない人のほうが多いはず。だから誰もが不安なのは当たり前なのだと思うのです。
どうやって不安に向き合っていくか、不安を感じてもしょうがない、事態は変わらないのだから。

再来年のカレンダーの作品はまったく作れていないことにも焦りは感じますが、秋に締め切りに追われながら作れることを願って、今はできることをするだけ。花農家さんは育てた花が多くの人に渡らなくて、きっと悔しく思っているはず。だから秋にはいっぱい買います!どうか育て続けてください。美しい花が届くのを心待ちにしています。

今年は「母の日」ではなく「母の月」に、と花業界も動き始めました。ちょっとシリアスタッチな写真になってしまった5月カレンダーですが、カンティーナの豊かな雰囲気から、収束した後の時間を夢見て、いまはステイホームを心がけましょう。

そんな時に、この5月カレンダーが生まれるきっかけになった「10月生まれのあの人」は、立派に作家として「やれること」を展開してました。次回、ご紹介したいと思います。心意気にしびれました。