パスマントリー教室の大御所、カナダ恵子先生にご指導いただいて数年が経過しました。
出会いは、私がカルチャースクールで指導していた際に、
同じ場所で教えておられたカナダ先生の展示会の葉書が置いてあり、
グリーンと黒のスカーレットオハラの衣装のようなタッセルに魅了されたこと。
見た瞬間、これ習いたい!!と衝撃が走りました。

せっかく手作業で作るのですから、
世界で一つの物、じっくり難しい作業や細かい作業を繰り返して生み出したい、
という先生の考え方は、いまの時代が忘れがちな「生み出すまでの努力」を教えてくれます。

先日、DMC展に行って参りました。
「昔、女性は、社会に存在することが許されないような時代に、
針を黙々と走らせることだけが許されていました」
という一文に、先人が生み出してくれた技術やお道具に感謝するとともに、
いま、こうして、好きな事を選べる時代になった事にも感謝だなと、しみじみ思いました。

数年前、先輩方が卒業製作というか、代表作として、立派なタッセルを作られておりました。
いま、私も作っています。黙々作業は、かなり好きです。
写真は巻き玉を作っている途中の状態です。
4か月ぐらいかかってますが、完成は4月末かなぁ~
工程も複雑ですが、今まで教わってきたことの集大成が詰まっていると実感しております。
完成したら、お披露目したいと思います。

このぐらいのタッセルだったら、数時間で作れますけどもね。
でも完成度が低いので、人様に差し上げられるレベルではないかな・・・と思って、数年たっています。
ちょっとありものの材料で作ったので、バランスがいまひとつ・・・穴の調整とか。

糸がなくなったので、明日は買って来よう。
昔は糸から生み出していたのだろうと思うと、アンティークの手芸作品のすごいことといったら。